ある時、いつものように村で遊んでいた日。
あまりに元気よく遊ぶ子供たちに疲れて椅子で休んで
いると、そこへハ(ク)がやってきた。
両手を後ろにまわして、何かを隠し持っているような
しぐさでやってきたハ(ク)は、
「右手を出して」
と言い、僕が手を差し出すと、手作りのフレンドシップバンドを
手首に巻いてくれた。他の子たちがたくさん同じように巻いて
くれていたから、あたしも、っていう感じだったんだろうけど。
店でよく売っているものに比べると、模様もバラバラ、縫い目
もぐじゃぐじゃ、紐もすぐに切れてしまいそうな作品。。
へったくそなバンドだったけど、一生懸命作ってくれたんだな、
って思ったら僕にとってそれは何物にも代えがたい大切な宝物
になった。
カメラを子供たちに貸していたら、面白がってパシャパシャ撮る。
偶然にもその時の場面が写ってた。けっこうお気に入りの写真。。